(1) 古典籍資料,昭和戦前・戦中期の資料
1868 年以前に出版された資料を和古書(国書)と言い,中でも歴史研究の素材となる古文書,日記,手紙などの記録史料,歴史資料,史料をアーカイブズと称することがある。
・新日本古典籍総合データベース(kotenseki.nijl.ac.jp)–> 国書データベース (https://kokusho.nijl.ac.jp/)
冊子体の『國書総目録』と『古典籍総合目録』を統合・発展させ,約60 万点の書誌・所蔵検索と国内外連携機関所蔵約15 万点の画像が閲覧できる。著作および著者についての情報(典拠情報)翻刻複製についての情報(写本,版本,活字・複製・謄写本の情報)を併せて表示する。ただし,日本全国の著名機関すべての所蔵が掲載されているわけではない。検索対象データベースを著者にして,著者名に人名入力すれば,別称やヨミも調べることができる
・書陵部所蔵資料目録& 宮内庁図書寮文庫所蔵(shoryobu.kunaicho.go.jp)
同庁が所蔵する古典籍,古文書類,和漢書の検索
・東京大学史料編纂所データベース(wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/)
『大日本史料』や1600 年以前の日本列島上で用いられた古文書総等の総合目録を検索可能である。一部全文あり
・ジャパンサーチ(jpsearch.go.jp)
日本各地の貴重書,古典籍,史料のデジタルアーカイブや書誌情報を横断検索可能であるが,発展途上であるため後述する「国立国会図書館サーチ」の併用が必要である
<明治・大正・昭和前期の本を探す>
冊子体調査では,『日本書籍分類総目録』(~1945),『明治書籍総目録』『大正書籍総目録』『昭和書籍総目録』(1893~1940),『出版年鑑』(1925~),『大阪図書出版業組合員図書総目録』(1924~1930),『図書週報』(1930~1947)などを用いる。
・近代文献情報データベース(school.nijl.ac.jp/kindai/)
明治以降の文献資料の調査によって明らかになった近代書誌情報や明治期出版広告などが検索可能である
・近現代アジアのなかの日本(d-arch.ide.go.jp/asia_archive/)
戦前期,アジア地域での日本関係機関が刊行資料2 万点以上の所在情報と,GHQ に接収された満鉄資料約4 千点全文
・古書販売目録(www.library.chiyoda.tokyo.jp/findbook/collection/)
弘文荘古書目録および古書組合の大市を記念した,全国古書店販売目録等で構成される千代田図書館コレクション。目録に掲載された出版物は検索できない
・日文旧書数位典蔵計画(www.nlpi.edu.tw/DigitalResources/DigitalArchives)
台湾で所蔵される日本統治時代の本,雑誌,公式官報2万4千冊の電子化計画
・戦前期図書の目録(rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-921.php)
明治,大正,昭和戦前・戦中期の出版目録等の紹介
(2) 現代図書
<新刊図書>
・オンライン書店横断検索(jubei.jp/)
古書店含むネット書店36 サイトの価格比較を行う
<電子書籍>
・電子書籍・書店横断検索(book.tsuhankensaku.com/ebook/)
一括検索ではないが,電子書籍サイトを一か所で検索可能
<古書>
・Bookget(bookget.net/)
17 サイトを一括検索可能である
・booksearch.jp(booksearch.jp/)
新刊,古書,電子書籍,実店舗在庫書籍の横断検索
・本の枝折(www.crypto.ne.jp/shiori/)
15 サイト(洋書を含む)を一か所で検索可能である
<図書館蔵書目録>
・国立国会図書館サーチ(iss.ndl.go.jp/)
国立国会図書館(東京本館・関西館)の所蔵資料(明治以降の和図書,1986 年以降に受け入れた洋図書,和・洋雑誌等),旧「ゆにかねっと」(都道府県立と政令指定都市立図書館の総合目録),雑誌記事索引,デジタル資料,連携先(日本各地のデジタルアーカイブ,青空文庫,日本ペンクラブ電子文藝館)等を一括検索可能である
・CiNii Research(ci.nii.ac.jp/)
日本の大学図書館,研究機関等約1,336 館による総合目録。和・洋書誌約1200 万件,和・洋雑誌約36 万件の登録
・カーリル(calil.jp/)
全国6 千以上の図書館から,図書とその貸出状況を簡単に横断検索することができる
・dlib.jp(dlib.jp)
専門図書館の蔵書横断検索
<電子図書館>
先述した「国立国会図書館サーチ」の連携先検索により,網羅的ではないが日本で電子化された貴重書資料を検索するのは可能である。
・全文テキストの検索(www.nijl.ac.jp/search-find/#database)
「日本古典文学大系」旧版(岩波書店)収録556 作品,「噺本大系」(東京堂出版)収録329 作品について,全文検索とテキスト閲覧が可能(機関アクセスのみ)
・国立国会図書館デジタルコレクション(dl.ndl.go.jp/)
明治刊行図書,歴史的音源,所蔵資料のデジタル化資料。全文検索も可
・IRDB(irdb.nii.ac.jp/)
全国の学術機関リポジトリから収集した電子化コンテンツを検索,全文を閲覧することができる
・Google Books(books.google.co.jp/)
Google 社と出版社,図書館の協力により電子化された資料の一部の全文が閲覧可能である
・古典文学電子テキスト検索β(yatanavi.org/)
やたがらすナビ運営。日本文学の電子テキストへのリンク
(3) 目次・内容・要旨から図書,試読可能な書籍を探す
・Webcat Plus Minus(webcatplus.nii.ac.jp/pro/)
『BOOK PAGE 本の年鑑』を累積したもの。1986 年以降に発行された図書の目次や,帯・カバー等に書かれている内容情報を収録する。フリーワード検索を実施すること
・honto(honto.jp/)
1987 年以降1998 年末までに刊行された総合全集,個人全集,著作集,論文集,講演集,対談・鼎談集等の情報を収録。『内容細目・作品論文図書目録』がベース。電子書籍の立ち読みも可能
・新書マップ(shinshomap.info/)
あるテーマに最適な入門書・概説書を連想検索機能で,新書・選書約1 万2 千冊から推薦する
<専門書>
・ナレッジワーカー(kw.maruzen.co.jp/)
新刊情報誌『丸善新刊案内』を基にした学術書・専門書の内容検索が可能である。目安は2000 年以降
・目次データベース(rnavi.ndl.go.jp/mokuji/index.php)
楽譜,白書,議会資料,地方史,古典籍細目,医療情報等,一般書とは異なる資料の目次データベース
・化学書資料館(www.chem-reference.com/)
日本化学会の編集による専門書・便覧・辞典147 冊を検索可能である。全文は有料。索引代わりとして使える
・JLogos(www.jlogos.com/)
収録辞書・専門辞典・百科事典数100 冊以上を検索可能である。全文は有料。索引代わりとして使える
・環境社会学文献・目録検索データベース(horikawa-seminar.ws.hosei.ac.jp/database.html)
法政大学堀川ゼミ。全5 巻から成る『講座環境社会学』(有斐閣,2001)の目録検索データベース
・法蔵館書店(pub.hozokan.co.jp) 歴史書,仏教書
・日本農業書総目録(shop.ruralnet.or.jp/search/?ctid=02)
・家政学図書目録(www.seikatu-kasei.com/)
・スポーツ・健康科学書総目録(www.spotai-pub.net/)2022.08.18閉鎖確認
・土木・建築書検索(www.dokensho.com/)
・エクスナレッジ(xknowledge-books.jp/) 建築書
・言語学図書総目録(www.gengosf.com/)
・日本理学書総目録(www.rigaku.gr.jp/)
・医学書総目録(www.medbooks.or.jp/search/)
・メテオ(www.molcom.jp/) 医学書
・福祉の本出版目録(www.fukushinohon.gr.jp/)
・法律書・経済書・経営書総目録(www.houkeimokuroku.jp/)
・成文堂(www.seibundoh.co.jp/shoten/) 法律書
・教育図書出版会(www.kyouikutosho-shuppankai.com/)
<試読可能な書籍>
・電子文庫パブリ(www.paburi.com/paburi/)
2万5千点の電子書籍の一部立ち読み可能(時間制限あり)
・pub-view(pub.maruzen.co.jp/book_magazine/view/)
丸善が2001 年9 月~ 2012 年に出版した1,100 冊の試読
・Booklive(booklive.jp/) 8 万点の一部が立ち読み可能
・BookWalker(bookwalker.jp/) 試読可能
・ToshoTosho (https://toshotosho.jp/)
小・中学校向けの図書の常設展示スペースを運営する日販と大手児童書出版社による学校図書館向けの選書サイト
・東京大学デジタルアーカイブポータル (https://da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/portal/)
東京大学が所有する学術資産のデジタル化とその公開