世外酒馆 (The Inn Outside the World)
Translator:
in: 科幻大王2000年12期, 2000.12, p.
世外酒馆 (The Inn Outside the World)
Translator:
in: 科幻大王2000年12期, 2000.12, p.
Editor/Translator: 中村融 (NAKAMURA Toru)
Publisher: 河出書房新社, 2012.09.06
Pagination: 457 p. ; 16 cm
Series: 河出文庫(Kawade bunko) ; ハ-8-1
ISBN978-4-309-46378-0
内容紹介
天才科学者フェッセンデンが実験室のなかに創った宇宙。それを見てしまった「ぼく」は – 。名作中の名作として世界中で翻訳された表題作他、「向こうはどんなところだい?」「翼を持つ男」など稀代な奇想SF作家の代表作を収録、さらに文庫版のための新訳3篇を含む全12篇。情感豊かなストーリー・テラーがおくる物語集。
目次
「フェッセンデンの宇宙」 Fessenden’s World 9
「風の子供」 Child of the Winds 35
「向うはどんなところだい?」 What’s It Like Out There? 73
「帰ってきた男」 The Man Who Returned 119
「凶運の彗星」 The Comet Doom 145
「追放者」 Exile 211
「翼を持つ者」 He That Hath Wings 221
「太陽の炎」 Sunfire! 267
「夢見る者の世界」 Dreamer’s Worlds 297
「世界の外のはたごや」 The Inn Outside the World 363
「漂流者」Castaway 393
「フェッセンデンの宇宙」 1950年版 Fessenden’s World 409
単行本版編訳者あとがき 435-451
文庫版編訳者あとがき 453-457
書評
Publisher: 早川書房, 1972.09.15
Pagination: 231 p. ; 19 cm.
Series: ハヤカワ・SF・シリーズ ; 3269
装幀: A・ソコロフ
内容紹介
もし、夜空に輝く砂粒のような星を自分の部屋に閉じ込めることができたら。そして、その星々に住む生物を意のままに操ることができたとしたら? ハミルトンはこうした素朴な空想をじつに巧みに料理して見事な短篇を作りあげる。ある時はロマンの香りを、またある時はまったくのナンセンスを味つけにして。
たとえば、「ベムがいっぱい」では…… 人類の永年にわたる夢がついに実現した。二人の地球人が火星の赤い大地に降りたったのである。だが、既に事前調査は充分になされ、驚異の発見などは望むべくもない。“何か”を期待して胸を躍らせる若い科学者のレスターはそれが不満なのだが、年長のホプキンズにとっては、おできを潰さずに着陸することがもっぱらの関心事なのだ。ところがどうしたことか、彼らの見た火星はレスターの望むとおり、いや、それ以上に馬鹿げた世界であった。彼が少年時代に読んだパルプ雑誌に登場する大目玉の怪物や多足人間、赤や青の肌をした半裸の美女が氾濫、しかも、こともあろうに英語をしゃべるのだ!
隠れた短篇の名手ハミルトンのセンス・オヴ・ワンダーあふれる傑作ばかりを集めて、世界で初めて編んだユニークな短編集!
Contents:
フェッセンデンの宇宙 (Fessenden’s Worlds) / tr. 稲葉明雄 (INABA Akiko) 9
反対進化 (Devolution) / tr. 小尾芙佐 (OBI Fusa) 29
未来を見た男 (The Man Who Saw the Future) / tr. 小尾芙佐 (OBI Fusa) 51
翼をもつ男 (He That Hath Wings) / tr. 荒俣宏 (ARAMATA Hiroshi) 69
追放者 (Exile) / tr. 斉藤伯好 (SAITO Hakuko) 99
虚空の死 (The Dead Planet) / tr. 城戸尚子 (KIDO Naoko) 109
ベムがいっぱい (Wacky World) / tr. 南山宏 (MINAMIYAMA Hiroshi) 127
時の廊下 (The Inn Outside the World) / tr. 永井淳 (NAGAI Jun) 153
世界のたそがれに (In the World’s Dusk) / tr. 小笠原豊樹 (OGASAWARA Toyoki) 177
何が火星に (What’s It Like Out There?) / tr. 矢野徹 (YANO Tetsu) 193
解説 名誉回復されるべき短篇作家 森優 227
書評