ミクロの宇宙圏 (Fessenden's Worlds)

Translator: Unknown
in: 世界SF名作集, 大伴昌司編, 毎日新聞社, 1969.04.20. – (毎日新聞少年少女シリーズ), pp. 149-153
Note: Abridged 簡略版
内容紹介
極大は極小に通じる、といわれるが、宇宙のなりたちを調べると、その過程は原子の動きと、まったく同じだという。宇宙のはじまりは巨大なガス雲だから、ガス雲の原子を極小化すれば、それらから生まれる星も極小化されたものになる。実際には、原子をさらにミクロ化することは不可能だが、SFの世界では、この短編のように可能なことになっている。「ミクロの決死圏」のように、人間がミクロ化するのとは逆の実験が可能というわけだ。
このような、いわば“夢の科学”ともいうべき題材も、SFの重要なテーマのひとつだ。科学者は、ただひたすらに未知の分野を開拓する。しかし度がすぎると、こんどは研究のための研究におちいって非人間的な考えも平気で実行するようになる。こういう科学者は“マッド・サイエンティスト”(気ちがい科学者)とよばれている。(この原作「フェッセンデンの宇宙」はハヤカワSFシリーズ「SFマガジンベスト2」に掲載されています)(編者解説)
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