Translator: 野田昌宏 (NODA Masahiro)
装幀: 金森達
Publisher: 早川書房, 1967.01.15
Pagination: 192 p. ; 19 cm
Series: ハヤカワ・SF・シリーズ ; 3132
内容紹介
時を隔てる一億年の昔、火星と木星の間にあった惑星カタインは、悲惨な終焉を迎えようとしていた。木星と衝突する運命の日が目前に迫っていたのである。科学者ダルルームは<時搬送ビーム>を使って、救援を乞う電磁信号を未来に向けて送った – その時間と空間とを超えた悲痛な叫びに応えたのは、太陽系にその名を馳せるキャプテン・フューチャーその人だった! かねてからタイム・トラベルの研究に余念のなかったフューチャーメンは、さっそく<航時推進機>の完成を急いだ。数週間後、キャプテン・フューチャーをはじめとして、アンドロイドのオットー、ロボットのグラッグ、<<生きている脳>>のサイモン、といずれ劣らぬ宇宙の戦士たちを乗せた超高速宇宙船コメット号は、<<航時推進機>>を装備して、一路、太古の惑星カタインへ向った。だが、予期せぬ出来事が起こった。直径500マイルほどの巨大な岩塊がコメット号をめがけてつっ込んできたのだ。それこそ、知られざる地球の第二の月だった!
アメリカSF界の巨匠エドモンド・ハミルトンがおくる痛快スペース・オペラ<キャプテン・フューチャー・シリーズ>の第三弾!
目次
1 小惑星の怪 9
2 科学の城 17
3 過去よりの叫び 25
4 第二の月 35
5 “過去”のフューチャー・メン 44
6 予期せざる仲間 53
7 星の崇拝者 61
8 太古の惑星 69
9 噴射航跡とともに 79
10 火星の魔術師 87
11 出口 95
12 世界の死 104
13 ジカルのスパイ 112
14 ユグラの下の死 120
15 災難 129
16 創世以前での難破 139
17 太陽系の誕生 148
18 ダーウィンの誤謬 156
19 火星への陰謀 164
20 大崩壊 172
21 惑星の末路 180
解説 スペースオペラの時代 野田宏一郎 187
書評
- 「SFマガジン」8(4) (1967年4月号) *p. 95 「SF Detector でてくたあ」 担当: 石川喬司?